昼から井上実氏とまちあわせて丸の内の三の丸尚蔵館へ。
「花鳥−愛でる心、彩る技 <若冲を中心に>」展を見に。

http://www.kunaicho.go.jp/11/d11-05-06.html


若沖の「動植綵絵」が公開されるとあっては足を運ばずにはいられないというもの。
ここ、沢山若沖の作品を所蔵しているのになかなか公開してくれないんだよねえ。


三の丸尚蔵館へは実は初めて行ったのですが、皇居のお堀の中の公園のなかにちょこんとあります。
橋を渡って門をくぐって、入場札をうけとって入園というシステムも新鮮。
入園料、入場料はいっさいかからず、タダ見。
そのかわり土曜日とあってなかなかの混雑でした。


展覧会は1室だけのコンパクトなもの。
それでも6点ならんだ動植綵絵は見応え充分。
みっちりとしつつも無駄のない描写もすごいのですが、画面の矩形を意識したメソッドに沿いつつも型からはずれる構成、また少し異和のある細かな色の配合がぐいぐい目を魅きます。
パネルで「裏からの着彩」についても解説あり、興味深かったです。


じくーりみても数十分。
井上実氏と園内の休憩所の売店でアイス買い食。
よい天気。
じつはここに来ることしか予定してなかったのでどう動くか相談。
ひとまず京橋方面へ。



帰り際、入園しようとしていた松本三和ちゃんに遭遇。
アユミギャラリーの個展まで1週間きってるけど大丈夫なのかな。



2人でぶつくさ言いながら東京駅前まで来たところでブリジストン美術館石橋財団50周年 雪舟からポロックまで」の広告を目にしたのでこれを見ることに。

http://www.bridgestone-museum.gr.jp/exhibit/index.php?id=58


そのまえに八重洲古書館にちょっと寄り。
僕は福田平八郎の画集を買う。


ブリジストン美術館
内容は久留米と東京の両方のブリジストン美術館のコレクションをあわせた展覧会。
出展作品は18世紀のヨーロッパ絵画から、印象派〜近代美術の流れ、アメリカと日本の戦後絵画の一部、に雪舟ほかの日本美術、と幅広い。
全部フォローできないのでメモだけ。

  • ルノアールとボナールは絵の構造としては以外と近い。(ルノアールの女の子の絵が良かった!)
  • シスレーと並べるとモネの絵はやっぱり変。フォーカスが画面全体にある感じ。シスレーほか、は部分部分にフォーカスがあっている(=普通のデッサン的な意識の動きが画面に記録されている)
  • 印象派の画家でも、モノ固有に定められていた描法から逃れきるのはなかなかむつかしかった。
  • 物体を描こうとしたときのセザンヌは背景の処理が下手、というかずっとそれを解決させたかっただけなのかな。
  • 色面をつくって、最後は線で形を決める描法の根強さ。
  • 屏風の折れと、枝の折れを重ねて空間をつくる技法

2人とも作品を見すぎていっぱいいっぱいになってきたので食事へ。
東京駅ちかくのラーメン山頭火。


そして帰途。
新宿でお別れ。

ぼくは京王線で帰ろう、と思ったら人身事故でストップ。
仕方なく小田急で町田経由で帰る。


途中せっかくなので町田高原書店寄り。


帰宅後制作。