http://www.setagayaartmuseum.or.jp/event/list.html#pe00116
佐野さんから開催情報をいただいて即チケットを取っていたのでした。最終的に完売だったらしい。満員。
「ピアニストのためのコロナ(1962)」は武満徹と杉浦康平の共作による5枚組の図形楽譜のピアノ曲。草月アートセンターで高橋悠治初演。図形楽譜は円形に指示が振ってあり、入っているスリットで自由に組み合わせ可能。なので演奏は作曲家が出した問いに演奏家がそれぞれその瞬間に答えを出し続けていく、という構図になる。
オルーク以外の演奏を聴いていないので推測混じりかつあんまり音楽に詳しくないので以下勝手に解釈。
オルーク版のユニークなところは多分、今回のコンサートに会場でも異様な空気を放っていた電子オルガンとスピーカーのセットの使用。一般的にこの曲はプリペアドピアノのみの演奏だと思うのですが、プリペアドピアノの音がオルガンの持続音とブレンドされることで、新鮮な音像空間が。つまりピアノ演奏の可能性を拡大するも40年以上経つことで記号化されてきていたプリペアドピアノの響きに生命を吹き込みなおす試みなのかなと。もちろんピアノから音を引き出す、ということにおいても様々な試みがなされていたのですけれども、これがオリジナルなのか古典なのかは詳しくないのでわからず。
美術館のpodcast「セタビ Podcasting」でオルークのインタビューも。
http://www.setagayaartmuseum.or.jp/event/podcast.html
こんなインタビューも。
http://topic.auctions.yahoo.co.jp/music/guitarlabo/jim/jim01/
- アーティスト: ジム・オルーク,武満徹
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