前田朋子さん「彼女の顔/光の下」展/「動植物研究会07」展を日本橋高島屋で

日本橋高島屋の6階美術画廊で以前出品した展覧会(フラットプラット<神奈川県民ホールギャラリー、CASO>)で知り合った前田朋子さんの個展「彼女の顔/光の下」展と、国分寺友達・馬場稔郎くんの参加しているグループ展「動植物研究会07」展見る。
前田さんの作品はいわゆるフォトペンティング。リヒター先生の存在が大きくてやりずらい領域だけど、筆で描かずパネルにそのままオイルペインティングをスプレーして制作していることで変わった質の絵になっている。最近のフォト系の絵はペラペラで半端なのが多い中、油彩の技法を捨てきった上で1点1点きちんと執着して制作されている良い絵だと思う。ただ2シリーズの対置の仕方はちょっと勿体ない気がしました。
馬場くんの作品は2点。彩色木彫。ヒツジの方がぼくは好み。悪い意味ではなく、クラフトと彫刻の中間領域ってまだまだやれることがあると思う。物理的にも、言説的にも。

ただまあそれ以前に老舗百貨店の美術画廊てのが相当な中間領域だなと改めて思い知った今日この頃。