vernissage.tvが面白い

今回はvernissage.tvの紹介。
先日Youtubeで美術系動画を探していた際にあるアカウントのビデオがどれも妙にしっかりした展覧会レポートであることに気付き、そのプロフィールがvernissage.tvへの所属になっていたので張ってあるリンク先を見てみたら大変ユニーク。世界中の主な美術展やアートフェアのレセプションでビデオを撮影、配信しているサイトでした。Youtubeで見れるのは一部らしく、ほとんどはサイトからの直接アクセスか、ポッドキャストでも視聴可。毎日配信されているので(日によっては複数本)ポッドキャストで登録しているとあっという間に結構な容量を食いますけどね。
動画で展覧会を見るというのが意外といいと思うのは、雑誌や本等の作品図版ではつたわりにくいスケール感や、展示されている作品の間隔や展示方法、光のあたり方等がわかってくること、かな。あと現代美術の大型展はほとんどビデオ作品が含まれてくるわけで、その様子がきちんとわかるのはこういうメディアの凄いとこで、紙媒体じゃできないよなあと思います。
内容は展覧会のレセプションの様子を記録しつつ作品もきちんと見れるようになっているものと、たまにインタビューも有り。またナレーション等は一切なく、割とぶつっとはじまってぶつっと終わりますが、僕は変に作り込んでるビデオは見ててくすぐったくなってくるのでこの編集は好みです。
取材先はヴェネチア・ビエンナーレ、カッセルのドクメンタミュンスターの彫刻展からヨーロッパを中心とした美術館の現代美術、建築、デザインの展覧会まで。過去配信された動画もアーティスト別にタグクラウドで探せたり、記事本文に細かくリンクが張ってあったりと大変良く出来たサイトだと思います。
ちなみにプレスリリースによればサイト開始は2005年11月。大型展のレセプションをipodで、というのが元々のコンセプトみたいです。本拠はスイスっぽい。