T&Sについてそろそろ

展覧会を開くたびに誰の企画なのかとかいろいろ聞かれることが多くなってきたし、隠しているわけでもないようなので知っている範囲で少々。
T&Sは自由が丘のお店にGalleryを併設していて、不定期ながらも展覧会を開催し続けていました。そこの展覧会企画と運営、ほかに表参道と六本木のミッドタウンの店内の美術展示を担当されてきたのは画家の長谷川繁さんです。なぜに画家である長谷川さんがギャラリーをやっているのかといえばT&S社長の吉田さんと在ドイツ時代に知り合っていたからであり、さらに一般的にはインテリアショップとして認知されているT&Sがなぜアートをあつかっているのかといえば、吉田社長がそもそもT&Sを「デザイン・美術・音楽・工芸が渾然一体となって」いるものとして創業されたからというのがその理由です。
ただし、昨年からミッドタウンのお店も増えてきて元々は絵描きである長谷川さん一人の手に余るということでアート部門のスタッフを一人増員しました。それが昨年春まで銀座にあり、ビルの立替で休廊となってしまったギャラリー覚運営のミトノヤさんです。なので今の企画などでもわかるのですが、T&Sで展示をしている作家は長谷川さんが声をかけてきた人+以前ギャラリー覚で展示をやったことのある人でだいたいいまのところは構成されています。ここまで書けばだいたい理解していただけるのではないかと。
ちなみに吉田社長と何度かお店でお話しした際「アートに負けない家具」みたいなことをおっしゃっていましたが、展示する側からすればホワイトキューブでは問題にならない「家具に負けない作品」かどうかが問われるので結構本気で立ち向かわなくてはならない展示になったりします。加えて長谷川さんの目も入ってくるのでほんと気が抜けないというのが正直なところです。