Elizabeth Peyton「Live Forever」@New Museum, New York


VernissageTV Art TV | the window to the art worldより。今年はじめまでNew Museumで開催されていた身の回りの人々や有名人を描いた小さめのペインティングで知られるエリザベス・ペイトン個展の様子。
アメリカの現代的な具象絵画というとぼく的にはアレックス・カッツのイメージが強いんだけど、カッツと大きく異なるのは絵のサイズの小ささとそれにともなう大胆なフレーミング、カッツの不透明色と対照的な透明色の多用。加えて画面内での色彩の位置関係、マチスのような平面的に歪めらえれたパースペクティブと筆運びがカッツよりも若干古典的な印象があります。その古典的な絵の作り方と見知った有名人のモチーフの不思議な整合がペイトンの面白みなのかな。面白み、と簡単に書いてしまったけど、公式サイトトップのインタビュー動画(絵のスライドショー)↓
http://www.newmuseum.org/elizabethpeyton/index.html
で絵をぱらぱらと眺めているとわかるのですが、同じ絵を繰り返したりせず、ひとつひとつ違う配色、構図、モチーフで描き続けている、真摯かつ技術の高さと蓄積を感じるペインターです。その意味でぼくの中ではにはデュマスよりもはるかに高い位置にいたりします。
Elizabeth Peyton - Wikipedia, the free encyclopedia
ちなみにwikipediaより簡単に略歴。1965年コネチカット州生まれ。コネチカット州てどこかと思って調べたらニューヨークのとなりですね。School of Visual Arts卒。School of Visual Artsてどんなとこと思って調べたらキース・ヘリングやジョゼフ・コスース、ソル・ルウィットを輩出したとこでした。wikipediaの情報が正しければヘリング、コスース、ペイトン皆Fine Artコースです。もちろん年代はバラバラですが。「Live Forever」公式サイトによれば1987年卒、同年初個展とのこと。以下略。