展覧会回り

雨ですね。
午後外出。


新宿の文化学園服飾博物館で「三井家のきものと下絵」展見。

三井家は、江戸時代には「越後屋」として、きものの制作と販売に深く関ってきました。そして、現代においても「三井」と「越後屋」の名は、「三越」として継承されています。

三井家旧蔵の江戸時代後期から明治時代にかけてのきものと下絵は、そのデザインにおいて、円山応挙を祖とする円山派の大きな影響を認めることができます。円山派の絵画理念である写生にもとづいた形体表現や、三次元的空間表現がデザインの随所に見られます。そして、これらのデザインは、刺繍や絞り染、摺箔などの贅沢な染織技法によって表現され、服飾史においては裕福な町人階級の特別なきものとして位置づけられています。

本展では、当館所蔵のきものと下絵、亀居山大乗寺(応挙寺)所蔵の下絵、合わせて70余点を紹介します。大呉服商として流行をリードする立場にあった三井家ならではのきものや下絵のデザインと、それらを見事に表現した染織の技をご堪能ください。
http://www.bunka.ac.jp/museum/text/kaisaichu.html

きものが下絵と併置されているものも多く、プロセスが見えて興味深かったです。展示されていたきものは装飾的というよりも風景画、花鳥画として、きもの片面でまとまった空間としてデザインされていて、江戸末期の絵画空間の型を読み取る事ができます。なおかつ、人の体が入る立体物としても作られていて、奥深い。


中目黒のミヅマアートギャラリー「O JUN + 森淳一 痙攣子」展見。O JUNさんの絵が最近どんどん面白くなってきている。
恵比寿のマジカル アートルームで「WORM HOLE episode 11」展後輩平嶺くんの作品が良かったです。
六本木Gallery Lara Tokyo「Beautiful Future」展。造形大教務補佐の常田泰由くん、もと六本木労働なかまの数見くん参加のグループ展。版画の展覧会です。常田くんの小さな窓っぽい作品が好み。数見くんのタイガーマスクの絵も。会場常田くん在でお話。後輩松永くんも来ており一緒に会場出。
そのままぼくが気にしていた六本木ドンキ前のつけめん渕。話に聞いていたんだけど、本当に店内長渕剛がかかりっぱなしなのか確認したかった。確認。そして美味しかった。
さらに一緒に銀座。GALLERY TERASHITAで「今澤正 展」。開場前で知人Nさんに遭遇。
もひとつ養清堂画廊で「天野純治 展」天野先生も会場にいらしゃってお話。大学でお会いしてからもう10年くらい経っているのに展覧会場で作品について伺うのは初めてでした。シルクスクリーンのインクを重ねたペインティング。ものすごく強度と張りのある作品でした。そして造形大の版表現コースから小野耕石くん、今村洋平くんのような面白い作家がでてきたのは、天野先生がいらっしゃったことが大きかったことを付記。
松永くんとお別れして帰宅。


あ、松永くんは絵日記ブログ書いています。→http://matsugoro.exblog.jp/