リチャード・オードリッチ

http://www.misakoandrosen.com/exhibitions/10/01/
会場:MISAKO & ROSEN
会期:2010年1月18日(月)-2月21日(日)火曜-土曜12:00-19:00/日曜 12:00-17:00 月祝休
オープニングレセプション:1月18日(月)18:00-20:00

リチャード・オードリッチは、1975年ハンプトン(ヴァージニア州)生まれ。オハイオ州立大学(コロンブス)で学ぶ。近年オードリッチは国際的に展覧会活動を行っています。また2010年には、ホイットニー美術館で開催される「ホイットニービエンナーレ 2010」に新作を出展予定です。
リチャード・オルドリッチの絵画は、静止しているにも関わらず動きに満ちています。完成しているようでもあり未完のようにも見えるそれらの作品は、明らかに完成された物として成り立っています。オードリッチの絵画は、鑑賞者をただ観ているというだけの行為にとどめません。実際に絵画の題材は「存在」に関してあるようです。絵画について考えること以外、ひとつひとつには少しの意味もありません。それはオードリッチの特別な制作過程にあります。オードリッチはひとつひとつの絵画を時間がたつにつれ絵の具を重ねて行きます。中には1点を完成させるのに何年もかかる場合があります。多くの絵画は表面にワックスが施してあり時間の中で凍結して行ったような表情をしています。おそらくすべての作品が人々に絵画や展示スペースなど、それぞれの関係性を考える事を必要としているのかもしれません。しかしながらオードリッチの作品が特殊に感じるのは、これらの関係性を最も目立つように設定してあるからです。
今回の個展では、オードリッチの新作をご覧いただけます。

オードリッチの作品集を見たのですが、素朴な良さとトリッキーさの混在具合がたまりませんでした。楽しみ。