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どっちがいいんだ問題

何だかんだで自作も含め、絵の「良さ」がマテリアルに依っているものってある気がします。絵を描くとき、画布の布目がきれいな方がよいとされています。安いキャンバスは確かに目が揃っていなくて気持ち悪いものです。で、いい絵って、実は描かれているものがいいんじゃなくてきれいな布目に絵の具が乗っているがためにいいのかも、と考えたりしました。ドローイングでも、線ががいいんじゃなくて紙の目がきれいだからいいんじゃないの、とか。具体の作家でも、結局いい画材使ってる吉原治良が一番よく見えるし。
そうしたらその習慣的な良さを排除した上でできるいい絵ってなんだろう?板に直接描くとか?なんて考えてたら先日東郷青児美術館でみたキネティック・アート展のことを思い出しました。「動く作品」「発光する作品」は確かにそこへのアンサーになっているし、そんな意図も含まれていたのかも知れない。ただ、結局一番いい印象が残っている作品はフランコ・グリニャーニの「図はオップアートだけど絵の具の乗りは古典的な油彩」の作品だったりしたしー…なんてことを考えていたら労働先に着いた今日の朝なのでした。