生まれ故郷の山口市でタングラムパズルをモチーフにした絵画作品「タングラム・ペインティング」の簡易版を制作するワークショップを開催しました。
ワークショップ会場。アーケード商店街にあるイベントスペースです。
ワークショップ用台紙。今回はアクリル絵具、アクリルガッシュ、水彩絵具も使うので水をのせてもふにゃらないイラストボードを使用。ただコピーを通らないので全部手描きで下絵を描いています。
ワークショップのようす。まず各自テーマを定めて下絵を意識しつつ色分けして塗ったり絵を描き入れていきます。
今回は裏面にグリッドの下絵を施しておき、説明しながらタングラムの形の下絵を書き、各自カットしてもらいました。カットしたあとは組み替えながら新しいイメージを探ります。
最初は?な様子だった方も絵をカットしてパズル状になったものを触っているときの新鮮な感覚や面白さは伝わっている実感があり、そこを共有できた喜びがありました。自分の絵から何か別のイメージを導き出すようなアプローチはシュルレアリスム的であり、またパウル・クレーが自作をカット/再構成して別の絵に仕立て上げる手つきとも結びついています(この話をするためのスライドも用意してあったのですが流れ的に省略しました)。見ようによっては高度なワークショップなのですが皆さん柔軟でとても面白い作品が生まれていました。下絵の使い方、パズルの使い方も「そう来たか!」と予想の枠を超えるものがでてくるのでこれもまた楽しいのです。
参加してくださった皆様にも楽しんでいただけたようで良かったです。