「dreamers(ドリーマーズ)」展に参加しています

CAMPの連休中の企画「ホテルCAMP」内のイベント「dreamers(ドリーマーズ)」展に参加しています。これはblanClassに宿泊する人の夢の中のグループ展です。よいお題をいただいたので楽しくなってしまい頑張って制作しました。
またホテルCAMPでは宿泊時間以外の朝から昼から夜まで、興味深いイベントが多数開催の予定です。もろもろ併せて、是非ご参加いただけるとうれしいです。


日時:2015年5月1日(金)〜5日(火)23:30~目が覚めるまで
会場:blanClassに宿泊する人の夢の中
参加作家:泉イネ、榎本浩子、末永史尚、田中功起、冨井大裕
料金(1泊):2,000円(前日まで予約)/2,500円(当日)

ca-mp.blogspot.jp


夢をみるための札絵

名古屋にある名古屋東照宮の授与品に初夢土鈴というものがあります。これは富士山、茄 子、鷹の土鈴 のセットでして、お正月枕元に置いて寝ることで縁起の良い一富士二鷹三茄子の夢を見ることができるというものです。また、眠る子どもの枕元に置き、悪夢から 守るため丸いフォルムの可愛らしい狛犬の人形を置くという風習もありました。かように、夢を操るために枕元に何かを置くということが日本で行われていたわけですが、実際にそ れがどう作用したのか、夢はかたちとして残らないので今の私にはわかりません。ただし、それによって 残っている造形物は私にとってなんとも興味深いものたちなのです。
今回私が制作したのは、夢を操るために使用者が組み合わせてイメージをつくる札絵です。 10×10cm を基本とした札にはそれぞれ空や動物、山など情景や物語を構成する要素が描 かれていたりただ塗られています。本展の参加者には睡眠前にこの札 3 枚くらいを組み合 わせて、空を飛ぶ夢、先生になる夢、漂流する夢など、見たい夢の絵を作っていただきま す。見たい夢がはっきりわからなくても、たぶん、組み 替えていくうちに何かにはなるか と思います。真っ白い札も混ぜておくので、今ある札で情景がつくれなくて、描き足せる 人はそれに描いてそれも使って下さい。そして出来た絵を枕元に置いてどうぞお休み下さい。夢がコントロールできるかどうかはわかりませんが、目覚めた時そこにその絵があれば、その夢をみていたような気になれるかも知れません。

2015年5月 末永史尚

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