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展覧会をつくること(画家的に)

メモ

どこでこんな流れになったのかわかりませんが、美術家なんですけれども最近は展覧会をつくる側にまわることも増えてきています。
2013年に出品作家として参加した「引込線」、今年も8月〜9月に開催するのですが今回は実行委員として参加しています。東京造形大学の絵画専攻と彫刻専攻の卒業生から作家を選んで紹介する年一の企画CSPの実行委員もおこなっています。今年も桑沢デザイン研究所を会場に、11月に開催する予定です。どちらも多人数でやる難しさと楽しさがあり、展覧会が出来上がった時には充実感もあるのですが、一方でキュレーターとしてクレジットされるような機会もまたありまして、今は秋に所属ギャラリーで自身も参加するグループ展の企画を進めています。
経験的に、自分がメンバーに入っている展覧会の企画を自分でやる、というのが一番難しいです。自己言及的になってしまうし、参加者に気を払いつつ自作も作らないといけないので集中しづらい。そして自分に却ってくるものも少ない。。
これまでで一番難儀したのは2010年にMISAKO&ROSENで開催した
SSS - expanded painting | MISAKO & ROSENです。絵を描くように、脳内に必要な作家を配置していってスムーズに出品作家は決まったのです。しかし、内的必然性は完全にあるのにそのことをうまく言葉に出来ない。状況に対して言いたいこともあって、このメンバーで作品が集まっていれば伝わる人には伝わる、という思いがあったんだけどそれを「わかる人」以外にアピールできる技がない。挙句にメンバーから不満まで言われるし。。この時期、ホント苦しかったです。結果としていい展覧会になったし、この展覧会の出品メンバー(僕以外)はその後2012年度 | 2010年代 | 過去の展覧会 | 展覧会 | NMAO:国立国際美術館絵画の在りか|東京オペラシティアートギャラリーに参加するなど大活躍で間違ってなかったんですけど、それは展覧会開催時に勝負できなかったともいえるわけです。本当に悔しい限り。
でもこの時の失敗が今に生きています。慎重になったし、気持ちを大きく持てるようになった。数をこなすことが目的ではありません。一つ一つていねいに、自分が良いと思う価値を伝える機会として、いい形をつくっていきたい、今はそんな思いです。