近況

先月末に4つ年上の従兄弟が亡くなりまして気持ち的にもどたばたしておりました。私、父が8人兄弟なもので親類はやたらと多くて、従兄弟も数えたら16人いたのですが15人になっちまいました。正月夏休みは祖父母家に親類が集まってわいわいやる、そんな近年では珍しくなりつつ幼少期を過ごしておりましたので、彼にもたくさん遊んでもらったものでした。その頃の遊びはトランプ、将棋、囲碁です。将棋で対戦すると(年齢差もあるので仕方ないのですが)、意地悪さを感じるほどに強くてまあ、遊ばれながら負けてしまう感じです。とにかく頭の切れる人間でした。流石に思春期を超えた頃にはなかなか会えなくなってもいたのですが。彼はその後するすると東大法学部に合格し司法試験にも合格し弁護士事務所も開きロースクールで後進の指導にあたるなど業績も重ねこれから、というところでのことでした。私もなんだかんだで上京し同じ東京にずっと居たのにこっちで会ったのは結局数度。親戚から連絡をもらい病床の彼を見舞った頃にはもって数日であろう、といわれている時でした。もっと会っておけばよかったと思った時には遅いのでございます。
分野こそ違えど私の身に置き換えて自分の制作をあと4年で終わらせよと言われたら諦めきれるものではありませんで、これからじゃねえかよと思うのであります。そう思える自分を彼に投影すると非常につらいのですが、今はただただお疲れ様でした、と声をかけてやりたいです。彼には一般向けだけど私にはまるで用のない著書もあるのですけど、今度読んでみましょうかね。