オペラシティのレセ

 


東京オペラシティギャラリーの展覧会、
「シュテファン・バルケンホール」「森本太郎展」のオープニングレセプション。


労働のため遅れて参加。最初のカンパイなどは終わって内覧の時間になっていた。
入るとすぐに佐野さんの姿が目に入り、しばしお話ししながらドリンク&イーツ。
ハラシタさん、おおつきさん、カトチカさんらもすぐに会えた。


落ち着いたところでバルケンホール展からまわてみる。
なんだかせかされてる感じがしてざっとみただけだけど、いい展覧会。
木彫で「ヒトとの距離」を彫っているような印象があって、
ジャコメッティの彫刻を思い出す。



会場で、「木彫みたいなヒトが木彫をじっくりみている」と思ってよくみたらフナコシカツラさんだった。



2階のギャラリーは「相笠昌義」展がまずあって、つぎに「森本太郎」展
相笠昌義って、駅のホームの絵しか実物を見ていなかったけど、それ以外の絵を見てきづいたのは、かなりバルテュスの影響を受けているみたいだということ。人物のポーズとかそのまま使っていたり。絵の具の表情もたしかに近い。


森本さんの展示は、これまでの絵の総集編のような感じ。
広告等の写真をモティーフに、デジタル処理で色分割した画像をもとに絵を描いている。
そこまでならだれでもやってそうだけど、森本さんのユニ−クなところは
絵にするときに色の境目となる線をケーキのデコレーションにクリームをのせるときにつかう道具の要領で
絵の具を乗せ、そのあいだに絵の具を流すようにして色面をつくっているところ。
結果、ふつうに「描く」絵とはまったくことなる物質感をもったものが現前している。


近作になればなるほど、
もとのモティーフに線がとらわれなくなっており、一瞬何が描かれているのかわからず目がさまよう。
そのぶん、最初に見たときのインパクトがつよくて面白かった。