「今澤正展」「宮嶋葉一展」

 


京橋労働、帰宅後制作。



昼休み、ギャラリー寺下で「今澤正展」見る。
今澤さんはぼくが1年生のときの助手さんでしたが、そのときは一度もお話しした事はなく。
卒業してからのおつきあい。

風景のような、だまし絵のような図のフラットな色面による油彩画。
うすい油絵の具を重ねて塗って制作しているとのこと。
色そのものよりも、重ねて行くうちに微妙にせめぎあってる色面の境界がポイントなんだと、思った。




労働後、ギャラリー覚で「宮嶋葉一展」。
なにかの図を拡大して描いたように見える100号の油彩画3点。
元のドローイングから、その絵が持つ視覚的トピックを削りだすように定着させている。
削りだされるのは、こちらも色と色の境い目、線である。
たとえばエンツォ・マーリのような巨匠世代のグラフィックデザイナーであれば、何枚ものエスキースによって線を選んだであろうが、宮嶋さんの絵はその選んでいる行為の手数がわかるように線の迷いを油彩で塗り込めている。