マテミク展


この3人をセレクトした事の意図とは、「逆算された芸術」への抵抗にあったのかもと思っている。


ぼくの考える芸術とは個人の関心の探求やつくる楽しみの結果がある意味を持つことであって、
過去の芸術から算出されたルールを守ることでそれが芸術である事のいいわけをすることではないし、海外のアートをスタンダードとしてそれに倣う事でもない。3人の作品は、僕の中ではどこかでそんなことを気付かせてくれる存在だ。


時と場所がことなれば同じ方法、同じかたちであっても同じ意味を持つ事はない。
当たり前と言えば当たり前なのだけど、これを常に意識する事はむつかしい。


そんなことを薄々とおもいながらぼくが考えだした指針は
まわりを見回して、必要だとおもうことをすること、つくること。
個人の経験に根ざした楽しい事をすること。
自分でも意外なことをしてみる。
ことばを変えること。


これもまた、むつかしい。