「捏造と贋作」

 

1日アトリエ。制作。




最後の出来事にかき消されかけてたけれど、おとといのライブで観た「捏造と贋作」のパフォーマンスはやっぱりすごかった、と思い起こし。
「捏造と贋作」は基本的には上野耕路キーボードと久保田慎吾のボーカルによるユニットで、ホームページで配信公開されていた以前のライブも2人だけの演奏だった。

http://www.n-two.net/


ボーカルの久保田慎吾氏は今回初めて見聞きしたが、白いジャケット姿でクールに演奏していた上野氏と対照的に激しいアクションでボーカルを聞かせる姿が印象的。しかも曲によっては歌と思えたのは歌詞の無い無意味なシャウトであったりと、実は「見え」から想起される音や意味が少しずつずれているようなパフォーマンスだったりする(と受け取れた)。


この2人の組み合わせだけでも充分に異様な磁場をはなっていたのだが、今回観たのはそれに


田澤麻美 (トランペット)、増井朗人 (トロンボーン)、矢島恵理子 (バリトン・サックス)のホーン隊
松永孝義 (ベース)、杉野寿之 (ドラムス)のリズム隊
ブラボー小松 (ギター)、秋山久美子(ボーカル)が加わり、
さらに羽田祐子 がセクシーなダンスでパフォーマンスする、という豪華かつアナーキーさも臭わせる構成。


そのお陰で曲自体は変拍子をふくむ複雑な曲なのに意識は曲に向ききれず中和されてしまう。このどこにも落ち着かない、アンビバレンツな感覚は素直に「ゲルニカ」を想起した。