つくりかたのあれこれ

帰宅後、自分の旧作をひっぱりだして眺めてみる。
2001年頃の作品。
点の大きさ検証。
ぱっとみて手直したくなるものもあれば、以外とまだ見るに耐えるものも。


あと、5年経って見た時点で技法的なよしあしもわかってくる。
なにが保って、なにが保たないか。
最近、ぼくが学生の頃よりも発表される作品なかで絵を描くひとの割合が多くなってきたなあ、と思う。
そして比例して「作品の保ち」に対する配慮に欠けた作品をつくる人が多くなったことも感じている。
学生時代に絵を描いていなかった人が卒業後に絵を描き始めるとこのパターンが多い。

保つか保たないかに配慮すると技法的な制約がいっきに増すし、危うい技法で描かれたときの魅力にも抗しがたいものがあるのはわかる。けれども、作品を販売してしまうのであればそのあたりはクリアした上で勝負しするべきだと思っている。買ってくれた人をがっかりさせたくはないし、劣化して色のバランスが崩れた自作をみるのもなんとも情けない気持ちになるからだ。100年保てとはいわないが自分や所有者が生きてる間は大丈夫なものを作りたい。


というわけで。
ラワンベニヤに直接描かない。
ラワン禁止。
MDFは大丈夫かも。
綿布に直接描くときは布を選ぶ。
でもやっぱり地塗りがあったほうが断然強い。
油絵の具は目止めをした素材の上以外で使うな。
紙は中性紙。
版画はかなり保つ。
木枠よりもパネル。
染料怖い。