京橋での労働が今日含めあと2日。京橋でしかとれない昼食を、と思い昼休みふらふらあるくも暑さで食欲なくし結局はなまるうどんへ。つめたいうどん少しくらいでちょうどいい。

労働後、switch pointへ。知人の中山美樹さんの個展初日。とくに初日っぽいことはなく、ギャラリーのイオさんがぽつり。じっくり作品見る。中山さんとは知り合ってずいぶん経っている、と思っているけれど、作品を見るのははじめてなので。
展示はアクリルマウントされた写真作品による。大きくても20cmくらいのが沢山壁付け。作品は身近なものをフレームの四角を生かしたかたちで切り取ってあり対象を判別しづらく、また色彩も何色だか言いづらいグラデーションを含んでいたりと絵的な写真。大きさも手頃で欲しくなってしまう。撮影者のモティーフとの距離と、フレーミングのユニークさが気に入ってしまった。


swtith pointで開催されている展覧会では、グローバルマーケットへの意欲だとか、美術館で展覧会をやりたいだとか、作品でむちゃくちゃ有名になりたいとか、そういう野心のむき出しの作品を見かけることは少ない。もちろん、そういったアーティストを中心にみていくおおきな志の美術の世界も、メジャーリーグで活躍するイチローを眺めるように楽しむことができて楽しいことはわかるんだけど、swtith pointで見かけるつぶやく言葉のような、鼻歌メロディのような作品の、ひとつひとつの作品からいいところを見つける楽しみ、それを持ち帰って日々の糧とする楽しもあっていいと思うのだ。創り手にはそれぞれの資質があって、それぞれにあったフィールドがあっていい。それを「美術」というくくりでまとめて、社会性がどうの、こうあるべきだ、あああるべきだと考えるのは不健全だと、思う。
それに、価値の定まった、評価されたアーティストの作品からアーティストの意図をさぐることよりも、その作品が、その創り手が良いかどうか自分で考えながら判断して、欲しいものがあったら買うことのほうが、見方としてはクリエイティブだと思っているんだけれども。いぜん、ミュージシャンのスッパマイクロパンチョップさんがインタビューで言っていたのですが、アーティストのファンとして音楽を聴くよりも、町でふと耳にした音楽が素敵に響くことのほうが、聞き方としては楽しいと(うろ覚えなので間違ってるかも)。


そんなことを一瞬考えながら、さんざん悩んで買う作品を決めて帰ろうとしたところで中山さん、とホンゴウさんとはじめくんがほぼ同時にギャラリー着。ちょっとお話ししたり、はじめくん(4さい)と遊んだりしながらしばらくギャラリーに。


そうそう、あいまにタイミングは違ったけれど会場でワタナベゴウくん、井上文香さんにも会いました。
井上さんは7月末にswitch pointで初個展の予定とのこと。刷り上がったばかりのDMをいただきましたが、いまから見に行くのが楽しみになるような素敵な絵のDMでした。実くんの奥様です。


帰宅後、制作。