岡崎乾二郎個展

10点弱のちいさめのタブローを中心にした展示。
タブローはこれまでも発表されてきていたロウ・キャンバスに絵の具を置いていく作品の延長線上。
それはそれでもちろん美しいのだが、会場隅にちいさく、方法的な制約なしに作られたっぽい小レリーフがあり、そちらがどうしても目を引く。児童作っぽくみせながらの高度な造作物、というのはこれまでの岡崎さんの活動からすれば作っていてもおかしくないと思っていた。ただ実際に可視化されたものをみると、これだけで展覧会が出来ていても面白かったかな、と。


あと、岡崎さんて絶対にムナーリを参照にしてると思うんだけど、誰も言及しないのはなんでだろ。
「あかさかみつけシリーズ」なんて、カロの彫刻よりもムナーリの「旅する彫刻」から得てるもののほうがが大きいと思う。