西村智弘連続企画Vol.15 -現在性の美術- 村林基 展

1点1点は面白いのだけど、ちょっといろいろありすぎな気がした、と思ってしまうのは展示のバランスがよくないからか。サッカーコートの絵と手紙の絵はモティーフの存在する次元がはっきりと違うし。そして現実には存在しない状態が描かれているサッカーコートの絵の方が、平面と画面空間の脳内処理のはざまで混乱する要素が多く、見ていて処理が追いつかずくらくらする。このくらくらこそが基さんの絵の面白さだと思ってるんだけどな。