岩本町労働。
労働後、落合にあるギャラリー・カウンタックへ。造形大後輩の田中千香子さんの個展オープニング。
http://gallery-countach.com/contents/exhibition/exhibition2007/tanakachikako.htm
向かう際、池袋から西武線に乗って東長崎で降りて歩いたのだが、10数年前浪人で東京にはじめて住んだのがこの町だった。引っ越して以来来ていないので10数年ぶりか。駅が真新しくなってて一瞬変わったな、と思ったが降りてみると駅前の目立つところ以外は経った年月の割に変化もなく。かといって懐かしいかというと、あの頃楽しかったけれど楽でもない思い出ばかり。なので記憶は掘り起こさないで会場に向かうことにした。

展覧会は卒展に出品されていたものを中心に、新作も加わったかたち。卒展のときの展示は狭いスペースに詰め込みギュウギュウだったのだけど、今回は割と広いスペースにふつうの間をおいて展示してある。もちろん見えはこちらの方が良い。
今の絵も質的にあるレベルにきていてもちろん良いと思っているけれど、彼女の絵の良さは油絵の透明な質の方が向いている気がしていて、いずれはそちらで出来ることをやって欲しいと思っている。でも、そういう「これからの余地」をたくさん感じさせてくれる作品であることが魅力になっているのも僕にとっては確か。言い方を逆にすれば、若い時期に「質が高いけど、先にやることのない終わってる作品」をつくっちゃったらつくり手として先はないんじゃないかと。

オープニングは造形っ子の姿もちらほら見えたけど、思ったほど居らず。フジバヤシさん、ツカモトくんなどお話。ロクロウさんも。というか、ウェブサイトにも一部載っている、個展にあわせて書かれたテキストはロクロウさんのでした。

2次会のサイゼリアまで。