モノからモノが生まれる

モノからモノが生まれる

モノからモノが生まれる

ブルーノ・ムナーリ1981年の著書の邦訳。ムナーリによるプロダクト、日用品、空間、のデザインの企画=企図についての読み解き集である。ありがたいのは、その解説に自身のいくつかの作品(アビタコロ、読めない本、プレリブリ)についてのものもあること。特に説明不要なくらい企図が明確なはずのプレリブリでも、その解説を読んでいるとその配慮の細かさに改めて気づかされる。なんというか、そういうモノ作りの世界がかつてあったことが単純に嬉しいわけですよ。世知辛いこの世で。