会場:KABEGIWA(武蔵野美術大学 2号館305教室)
会期:2009年1月23日(金)-1月26日(月)9:00-18:00
以下、主催している冨井くんの案内メールより
KABEGIWA
現在は武蔵野美術大学内にある、不定期で活動するスペース。
どのような場所であっても、その時々に必要な目的と秩序さえあれば良い展覧会、表現の場は創出できるという意思のもとに展覧会や何らかの試みを行う。以上のことは全く当然のことであり、また出来ていなければならないことであるが、様々な要因によって、本来できるはずのことができないのが美術の現状ではないかと考える。当たり前のことを当たり前にやる為の場所を確保すること。それが、KABEGIWA(壁ぎわ)を続ける理由である。といいながらも1年目で最初の建物は取り壊しとなり、その後、1年が経過してしまいました。
その間に「壁ぎわ」という名前を冠した版画集の制作や、KABEGIWAで始まった展覧会の継続など、何らかのかたちで何かはやってきたのですが、武蔵野美術大学での任期最後の年にあたって、1年間、KABEGIWAという場所を使った活動を再開することにしました。今回の場所は以前のKABEGIWAと位置はほぼ同じなのですが、前回のバラックとは違い、新しい校舎の3階です。
しかしながら、武蔵野美術大学の端、壁ぎわであることには違いありません。今年は新しい建物の隅にある空間ならではの王道な試みをやっていく所存です。増本は、1981年広島県生まれ。東京在住。東京工芸大学大学院修士課程メディアアート専攻を修了。2004年より都内を中心に個展・グループ展などで作品を勢力的に発表しています。
作品は写真、映像、インスタレーションと多岐にわたり、他者とのコミュニケーションのずれや、日常そのものへの懐疑を
日常から離れることなく観察し続け、その辛辣な視線から生み出される表現は、辛辣であるが故のどこか温かいユーモアが漂っています。2007年には、ポルトガル、リスボンにあるMaumaus主催のレジデンシー・プログラムに
一年間滞在制作、及び、発表を行いました。今年4月には、ポルトガルのポルトのGallery ParaboraアートセンターMausu habitosにて個展の開催が予定されています。今回の作品は、最近取り組んでいる映像シリーズの新作です。KABEGIWA 冨井大裕