田中裕之さんの「日吉の家」がdezeenで紹介されています

昨年9月に開催したぼく、冨井大裕くん、村林基くんの3人のグループ展「ニューバランス展」で展示コンダクトをお願いした田中裕之さんの建築がロンドンの建築とデザイン紹介サイトdezeenで紹介されているのでご紹介。
http://www.dezeen.com/2009/02/18/house-in-hiyoshi-by-hiroyuki-tanaka-architects/
昨年12月にオープンハウス(関係者公開)でニューバランス展の面々で1日限りの作品展示を行った、あの物件です。不思議なもので、現場では近すぎてよくわからなかったところがあったなと思っていて。こうやって媒体で紹介されているのをみてはじめて冷静に作品をみることができてきている気がします。あそこは全部の部屋の床がとぎれなく一つの床になっていることや、窓枠の大きさなど「ちょっとした変」が積み重なって不思議な空間になっているのだけども、かといって不自然なわけではなく、それが当然あるべき仕様に感じられるんですよね。それがプランの力というのかなんなのかわからないのですが、潔さからくるある種の爽快感があったことは確かです。

で、リンク先ですが、あくまで建築の紹介なので当然展示を撤去したプレーンな状況の写真が載っていますが、おさまりが良いということでぼくの作品の一部が残したまま、あるいは小道具的に利用されて写真に写ってたりします。机の上にばらばらとタングラムの絵が置いてあるのは写真家の太田さんのアイデアなのですが、面白いですね。このサイトを見ている人ほぼ全員あれがなんだか知らないわけですが、いったい何だと思われているのだろうかなと。