甲子園会館(旧甲子園ホテル)

ヨドコウ記念館のある芦屋市からJRでいくと2駅離れた甲子園にある甲子園会館に行ってきました。こちらは現在武庫川女子大学が所有していて、校舎として使用しているため見学には事前に予約が必要です。見学も自由にできるわけではなく、係の方の解説ツアーに参加するかたちになります。

甲子園会館(こうしえんかいかん)は、兵庫県西宮市にある近代建築。フランク・ロイド・ライトの愛弟子遠藤新の設計により、1930年に甲子園ホテルとして竣工した。1965年より武庫川学院の所有、武庫川女子大学の学舎として利用されている。2009年、国の登録有形文化財に登録された。
甲子園会館 - Wikipedia

客室などは改装されてしまっているのですが、担当の方が建物への愛情深く、詳しく解説してくださったので在りし日の様子を想像しながら内部を探索できました。
詳しいことや見学については公式サイトに
http://www.mukogawa-u.ac.jp/~kkcampus/
空間をおさえた写真は公式サイトにも載っているので、ここでは細部の写真を中心に。


ひとまず正面より

こちらが庭側

オーナメントのモティーフはほぼ打ち出の小槌+それを振った際にでてくる玉とのこと。これがライト風の様式と合わさった不思議さがこの建物の基調になっていると感じます。


ホールの金色の装飾


外観はライトの様式を意識しながらも内部は落ち着ける空間におとしこんでいる感。部分部分をほんとうに丁寧につくっているので、劣化しないというか、もちろん、所有されている武庫川女子大学さんの維持へ尽力もあるのだとおもいますけれど、1930年の建築とは思えないいきいきとした状態で目の前にあらわれてきました。
比較のため、ライトの帝国ホテルをもう一度調べたいなあ。