末永史尚 スコット・オルソン「Painting Painting」

http://www.misakoandrosen.com/exhibitions/09/11/
会場:ミサコ&ローゼン
会期:2009年11月2日(月)-11月29日(日)火-土12:00-19:00/日 12:00-17:00 月祝休
オープニングレセプション:11月2日(月)18:00-20:00

この度MISAKO & ROSENでは、第7回目となる二人展シリーズ「Painting Painting」展を開催いたします。今回は、展覧会のタイトル通り東京在住のペインター末永史尚とコネチカット在住のスコット・オルソンの二人による抽象に焦点をあてた絵画の展覧会です。二人による新しい絵画の可能性を紹介する展覧会となっています。

末永史尚は、1974年山口県生まれ。1999年東京造形大学絵画科専攻卒業。現在も東京を拠点に絵画制作を行っています。東京在住の末永は、美術の文脈を理解した上で、自分の環境や視覚から得た経験を元に絵画制作を行います。しかしそこには近代美術などの伝統を現代に置き換えるという作業とは違い、絵の描き方そのものを問うようなアプローチを試みています。
スコット・オルソンは、1976年生まれ。現在はオハイオ州を拠点に制作活動をしています。
2009年にオハイオ州大学にてMFAを修了。2002年にCCA北九州にて2年間のレジデンスプログラムを経験。ロサンゼルスのギャラリー、オーバデュイン&カイトやニューヨークのテキスター&スペングマン、ストックホルムの Galerie Nordenhakeにて個展やグループ展に参加するなど国際的に個展やグループ展を開催しています。スコット・オルソンは物質的に歴史的な技法を用いた戦略な素材を使って抽象絵画を制作します。オルソンの絵はコンセプチュアルで比較的控えめな小さいサイズのものがほとんどです。彼の絵画は、完成された完璧な絵画であると同時に習作的なものとも取れます。それは、作品の中に違ったいろいろなプロセスが垣間見えるからです。

(僕の感覚では)久しぶりにまとまった数の作品を展示します。抽象性を持った絵を描く画家2人をぶつけてみる、という主旨の展覧会です。ここでしかできない空間をつくりだせればと思っています。最近の自作は、思いついたら即形にする作業を繰り返しているので、ますますもって分裂的。出展は絞りますけどね。
いっしょに展示する事になったスコット・オルソンは年齢的には僕のちょっと下くらい。初めて見た時思ったことは、こういうアイコン的ではない、定まらない事をストレートに出せるペインティングでもその良さを丁寧に見てきちんと評価できる世界があることの素晴らしさよ、だったりしました。次の瞬間にはいっしょにやってみたいなとも。ニューヨークにも、同世代で画面に絵具を乗せる感覚のうつくしさをもっている絵描きがいるんだと思うと楽しくて、わくわくしてます。
この辺で彼のちょっと前の作品がみれます。
http://theoldgold.blogspot.com/2008/04/scott-olson.html