オープンスタジオ1 河野輝美「虹とかゴミとか」

会場:リマスタ(末永史尚スタジオ) ※中央線国分寺駅より西武多摩湖線乗換えて一駅「一橋学園駅」下車3分(駅からの案内は末永fuminaster@gmail.com迄お尋ねください)
会期:2010年7月19日(月・祝)-25日(日)13:00-19:00 最終日は17:00まで


僕が普段制作しているスタジオにてオープンスタジオを開催します。
といっても、僕の作品展示ではなく、僕が講師として行っている東京造形大学をこの春卒業したばかりの河野輝美さんという若いアーティストの個展です。河野さんについては昨年末、ぼくがTwitter

とツイートしていていたりもしたのですが、卒制、五美大展と作品も見せてもらってお話していて、その中で卒制後そんなに間をおかずに個展形式で発表してみたい、けど会場を借りたりしていたら時間がかかってしまうし…、というようなことを言っていて、だったらウチのアトリエを使ってみますか?と持ちかけてみたところやる気満々だったので会場を提供することにしました。日用品を絵の具にして空間に絵を描くような、でもおかしみのあるインスタレーションです。ぜひ見に来てくださいね。



ものを配置する瞬間に、迷子の感覚になる。

その場所で偶然に最初に触れたものが始点になる。
そこから終着まで一気に突き進みどんどん「思いつき」でものを置いていく。時々景色を見渡し振り返り、来た道を確認する。そのうちに予測しなかった事態になる。今右手に見えているはずの目印がない。あるいはないはずの物事がある。いやいや、決めつけるのは早い。この地図が古いか街が急変しているだけか もしれないし。すでに迷子だ。
ものは置かれた状態のまま、私は「もの」とそれを置くに至る道筋の間を行ったり来たり、目の前に広がる雑然とした景色を未知の世界に感じながらも俯瞰することができない。そうして、いつの間にかあらわれる別の景色に突入し、迷子から解放される。
河野輝美