宗隣寺庭園・龍心庭

重森千靑氏の著作で記憶していた宗隣寺庭園が山口大学医学部附属病院から意外と近いことにふと気づき、ホスピタルアートの式典後に訪問しました。
山口最古(南北朝)の池泉式庭園とのことで、もちろん同じ状態でキープされたものではなく。樹木の様子、池の状態などかなり変わり果てていることは一見して理解できるのですが、それでも特徴的な立石の並びの面白さが目を惹きます。山口市には伝雪舟の庭もありますが、こちらのほうがはるかに趣深く、もっと早く気づいて見ておくべき場所でした。

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宝亀8年(777年)、唐より来朝した為光(威光)和尚が松江山普済寺として創建。その後寛文10年(1670年)福原氏が宗隣寺として建立。平成10年に本堂を再建。観音霊場の第18番(本尊如意輪観音)札所で観音信仰の聖地。

 本堂の北側にある「龍心庭」は山口県最古の庭園(南北朝時代に築庭 約650年前)池泉式庭園で全国唯二つしかないという山畔を利用した池庭で、特に奇岩巨岩を用いず池の中に二列直線八石夜泊石を配しただけで、護岸石組みも枯滝や出島の主なものにとどめた閑寂な趣きで、禅の真髄を説いているといわれている須弥山式禅宗庭園である。国の名勝庭園に指定。
宇部市 | 宗隣寺