αMプロジェクト トランス/リアル - 非実体的美術の可能性 vol.3 末永史尚・八重樫ゆい

武蔵野美術大学が運営しているギャラリーαMは一年間を通して一人(年によっては2人)の外部キュレーターによって企画された連続する展覧会を開催しています。本年度は埼玉県立近代美術館学芸員の梅津元さんによる「トランス/リアル - 非実体的美術の可能性」が開催されており、私はその3回目「αMプロジェクト トランス/リアル - 非実体的美術の可能性 vol.3 末永史尚・八重樫ゆい」に参加いたします。前2回は梅津さんの年間ステートメントにある「作品の物質性/非物質性よりも、享受の経験における実体性/非実体性に注目する」の箇所が示すように塊をもたぬ彫刻、光のような版画が豊かな観賞経験を実現していたのですが、今回は2人展ということで、さらに複雑な体験を生じさせる展示となったような気がしています。
八重樫ゆいさんは画布にに筆/ナイフで絵具を乗せる際に生じる現象への目の向け方の幅が素晴らしく広く、最小限の現象から豊富な絵の言葉を生みだせる稀有な画家です。同じ空間に展示することでどう作品同士が反応するのかを楽しみにしています。


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http://gallery-alpham.com/
キュレーター: 梅津元
日時;2016/7/16(土) - 8/27(土) ※夏期休廊:8月7日ー8月15日
11:00~19:00
日月祝休 入場無料
会場:gallery αM(東京)

アーティストトーク: 7月16日(土)18時〜19時
オープニングパーティー: 7月16日(土)19時~