引込線 2017

所沢市の旧給食センターを会場にした美術作家と執筆者による自主企画の展覧会、引込線 2017に参加します。
今回は前進の「所沢ビエンナーレ」のを立ち上げメンバーだった戸谷さんや中山さん、遠藤さんが運営から抜けています。深い意味はなく、プレ展から数えて5回を一区切りとしたいと元々考えていたそうで、ここで終わらせても良いし、若手メンバーでこの枠を使って続けたいのであれば継続したら、とのことだったのです。そして話し合いの末、継続を決めてのリニューアル第一回目となります。
続けていると観客からは「またか」というような反応になりそうですが、私が関わっている3回の中でも毎回前回の反省を生かして良くしようという試行錯誤があり、ムードが異なります。
普段の活動が良い作家が集まれば良い展覧会になるわけではなく、モチベーションやチームのムードが重要といいますか、こういう展覧会というのはけっこう危ういバランスで成り立つものだなと考えさせられるのです。

良い方向に向かわせたいと毎度試みはあるのですが、うまくいってたとしても同じことは二度できない。難しいです。

しかも今回はデザイナーも森大志郎さんに変わって、書籍の方もこれまでのやり方を検討しなおさざるをえなくなりました。
でもおかげで良いものになる予感があります。

私の思う引込線の魅力はキュレーターのいない自主企画展なのに世代がバラバラであり、普通にやっていたら出会わない者たちが顔を合わせることで生じる何かにあると思っています。今回もその面白さが滲み出るような展示になっているとよいのですが。
この記事を書いている時点では私はまだ完成した展示を見ていないのですが、隙間少なく要素の詰まった展示になりそうです。

その辺りも含めてご覧頂けましたら、とてもありがたく思います。

どうぞよろしくお願いいたします。
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引込線 2017
展覧会会期:2017年8月26日(土)―9月24日(日)
休場日:火曜・水曜
開場時間:10:00―17:00
展覧会場:旧所沢市立第2学校給食センター(埼玉県所沢市中富1862-1)
参加美術作家:
伊藤誠、うしお、遠藤利克、大久保あり、大野綾子、川村元紀、構想計画所、近藤恵介、末永史尚、高嶋晋一+中川周、寺内曜子、戸田祥子、冨井大裕、中野浩二、二藤建人、blanClass、水谷一、箕輪亜希子、村田峰紀、吉川陽一郎(20名)

イベントや会場へのアクセスなどは下記ウェブサイトを御覧ください。
http://hikikomisen.com/index.html

参加執筆者:
阿部真弓、荒川徹、粟田大輔、池野絢子、石川卓磨、上崎千、勝俣涼、柄沢祐輔、木原進、中尾拓哉、中島水緒、林卓行、前山裕司、松井勝正、峯村敏明、柳澤田実(16名)
※展覧会記録集と論考集を兼ねた書籍は会期中予約販売し、来年1月に発行します。

主催:引込線2017実行委員会
助成:公益財団法人 テルモ生命科学芸術財団、公益財団法人 花王芸術・科学財団、公益財団法人 朝日新聞文化財団、武蔵野美術大学、公益財団法人 野村財団
協賛:コエドブルワリー
後援:所沢市所沢市教育委員会

引込線2017運営委員会
実行委員長:伊藤誠
運営委員:粟田大輔、石川卓磨、勝俣涼、末永史尚、前野智彦、戸田祥子、冨井大裕、中島水緒、水谷一、箕輪亜希子、吉川陽一郎