CSP4 あること ないこと

東京造形大学付属美術館で私が企画サポートとして関わっている展覧会「CSP4 あること ないこと」が開催されています。「CSP」は東京造形大学出身アーティストを紹介するグループ展で、2013―2015年の間桑沢デザイン研究所を会場にしていました。私は運営委員の一人として企画の立ち上げから関わっていて、最初から3回を一区切りとしていたのでひとまずミッションは終わった状態でした。しかし卒業生の展覧会を開催するという企画はやはり美大に必要であるということから(他大学では当然のように行われていることなのですが)場所を東京造形大学に移して継続することとなりました。
継続に際して、前回までは運営委員の話し合いで出品作家やテーマを決めていたのですが、今後は絵画と彫刻の選任教員から一人としくは数名が持ち回りで企画担当となって進めていきます。より年ごとの個性の出るに企画なっていくのではないでしょうか。
今回は絵画専攻の高橋淑人教授が担当されています。
造形大美術館の使いにくい空間を逆手に取った思い切った展覧会になりました。アクセスは悪いのですが是非ご覧ください。


CSP4 あること ないこと
出品作家:青木豊・荒井伸佳・鈴木俊輔
会期: 2017年11月8日(水)~12月9日(土)
開館時間:10:00-16:30(入館は16:00まで)
会場:東京造形大学付属美術館
休館日:日曜・祝日
入館無料
主催:東京造形大学附属美術館、CSP実行委員会、東京造形大学造形学部美術学科絵画専攻領域・彫刻専攻領域
本展企画:CSP実行委員 高橋淑人(東京造形大学教授)
協力:末永史尚(東京造形大学 非常勤講師)
    下山健太郎(東京造形大学 絵画専攻助手)

シンポジウム
日時:2017年11月25日(土)17:00-19:00
パネリスト:青木豊、荒井伸佳、鈴木俊輔
ゲストパネリスト:ロジャー・マクドナルド(インデペンデント・キュレーター)
モデレーター:藤井匡(東京造形大学准教授)
会場:東京造形大学12号館201教室

レセプションパーティー
日時:2017年11月25日(土)19:00~
会場:東京造形大学10号館1階


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http://www.zokei.ac.jp/news/2017/6610/

komagataカレンダー2018

ここでのお知らせが遅くなりましたが今年もkomagataカレンダー2018を販売しています。
komagataマニア向けに細かいことを書くと、今回は前回までずっとやっていた7分割ではなく8分割で、つまり2面ほどカレンダーのコマなどが載っていない色だけのベタ面があります。加えて三角形のパーツも初登場。これまでとはまた少し印象の変わったkomagataカレンダーをお楽しみいただけると思います…!


komagataカレンダー2018
制作:末永史尚
発行:リマスタ
価格:1.000円(税抜)
販売場所:NADiff a/p/a/r/t(東京/恵比寿)、Maki FIne Arts(東京/神楽坂)、ギャラリーナカノ(山口)、awai art center(長野/松本)
SeeSaw gallery(愛知/名古屋)

また、11月18日から25日まで西麻布の喫茶Rで開催される「カレンダー展」に今年も参加させていだくことになりました。会期中はこちらでもご購入いただけます。
西麻布喫茶R


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TRANS ARTS TOKYO 2017 (五十一八クリエイティブ・プロジェクト「五十一八コレクティブ」 )展示写真

会期中の週末はことごとく荒れた天気となったTRANS ARTS TOKYO 2017でしたが、先月末に無事に会期を終えることが出来ました。ご覧頂いた皆様、ありがとうございました。

本展示では過去に制作した展覧会場のマケットをモチーフに制作した作品シリーズから10数点を選び、展示しました。モチーフとなったギャラリー空間の多くは賃貸物件を一時的にギャラリーとしているもので、契約が終われば空き空間となります。また、広い空間を必要とするギャラリーは比較的安い物件に入ることが多いので建物自体が開発でなくなってしまうこともあります(今回の展示をおこなったお店の向いもまさに開発中で前回参加した時は空き地だったのに今年はもうビルが建って完成しようとしているところでした)。ギャラリーの多くが「お店」である以上、継続するとなると、またいい物件を求めるとなると場を移していくしかありません。結果的にギャラリーで展示された作品は残っても空間は残らずで、写真で記録が残るのみとなってしまいます。
本作品はもともとは個々のギャラリー空間の記録/作品として制作されていたのですが、こうして集めて展示すると、上記の状況も含めた、スクラップビルドを繰り返す都市内でのギャラリーの在りようをあらわしているような、そんな感触がありました。いつかこのシリーズだけを並べた展覧会を開いてみたいという思いを強くしています。

天気も良くないし、撮影しようとすると前に車が停まっていたりして、あまりきちんとした写真が撮れなかったのですが、いくつか写真を掲載します。

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