京都まとめ

 

ポジャギ展といっしょにやりたかったこととして、西陣の古い作例だったり、型染めのまとまったコレクションがあるところを探し出したかったのだけど、どうもないらしい。京都は伝統的なものがいまも活動しているので、たとえば「西陣織工芸美術館」なんてのを見つけたとしても、現役で製作しているところの付属資料館だったりして(しかも古物は持っていない)期待していくとがっかりする。
http://www.shosuikaku.jp/


だったら逆に大きな公立博物館、美術館だったら持っているかも、と思って行ってみたのが市立美術館、国立博物館。それぞれおそらくある程度の数の作例は持っているみたいだけど、まとめて公開はしていない。


ただ、京都市美の「京都市美術館コレクション展 第4期 花鳥風月の変貌」展はそれでもいい作例を観る事ができた。

型染めの作例が見たかった理由として支持体と色材の関係が洋画とことなるもの、もっといえば支持体に色材が染込んでいるものの発色の具合をじっくり観たかったということがあったのだが、この展覧会に「染め絵」という、ぼくの知らなかったけどあって当然のジャンルの作例を見る事が出来たため。「染め絵」は染織の技法を用いたタブローで、最終的にはは額装して展示されるものとなる。これがほかの日本画等と同じ会場に展示してあったので、表面の状態、光線の吸い込みのかんじなどゆっくりと比較観察できました。



型染めの作例はやはり基本的には東京国立博物館、そしてそれぞれの寺社がいまだ持っている、ということなのでしょう。



あとまあ、やっぱり京都はいい場所だなあ、という感想が。
都市の規模から考えると、あったかくていい人たちが多いもの。
今回は日々の東京の通勤電車の人の心のイガイガ感が本当につらくて脱出したかった、という動機もあったし。


美術館にいても、見ている人のがやがやしたお話を聞いているのがたのしいんだよねえ。