末永史尚企画|千原真実 古屋湖都美 光藤雄介 トレース何か

名古屋のseesaw gallery + hibitで展覧会を企
画しました。キュレーションに加えて敷地内の小スペース、hibitでの展示も行います。

「末永史尚企画|千原真実 古屋湖都美 光藤雄介トレース何か」

会期:2024年11月9日(土)- 12月21日(土)
出品:千原真実、古屋湖都美、光藤雄介
水・木 12:00 – 17:00 / 金・土 12:00 – 19:00
会場:seesaw gallery + hibit
トークイベント:11月9日(土) 17:00-
hibit展示:末永史尚

http://www.seesaw-gallery.com/exhibitions/2024/2259

絵を描くことなど、手を使って作品を作ることには一定のルーチンが組み込まれており、自動的に行われる作業的な要素が含まれています。そのような作業は意識を働かせずに行われるため、創造性とは対局にあるものと思われがちです。しかし、こうした半ば無意識の繰り返し行為に身を置くことで、感覚が研ぎ澄まされ、日常の時間感覚では気づかない細部や質に注意を向けることができるようになります。反復の中で、日常に潜むノイズや新たな発見が浮かび上がってくるのです。
本展では、絵画を軸に、このような作業的な側面が持つ効果を感じられる作品に焦点を当てます。特に、何かを『なぞる』という行為について考えてみたいと思います。線をなぞること、布の構造を模倣すること、形をなぞることなど—こうした制作は、既存の何かをなぞりながら、その過程で見つかる微細な差異や豊かさを感じ取り、新たな角度から絵画と人の営みを見つめ直すきっかけを作り出しています。(末永史尚)