旧山邑家住宅（ヨドコウ迎賓館）

フランク・ロイド・ライトが日本に残した建築物でもっとも当時の趣を伝えているとされている旧山邑家住宅（ヨドコウ迎賓館）に行ってきました。兵庫県、芦屋の高台にあります。竣工は1924年。

ライトが設計した建築物としては日本に完全な形で現存する唯一の作品で、その価値の高さから1974年、大正時代以降の建造物として初めて、かつ鉄筋コンクリート建造物としても初めて国の重要文化財に指定された。 1989年から淀川製鋼所迎賓館（ヨドコウ迎賓館）として一般公開されている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A8%E3%83%89%E3%82%B3%E3%82%A6%E8%BF%8E%E8%B3%93%E9%A4%A8

ちなみに内部は撮影禁止なので外からの写真のみ。
公式サイト↓にいけば内部の様子もわかります。
http://www.yodoko.co.jp/geihinkan/

内部はとにかく変化、変化、変化、でした。同じ空間を感じる部屋は無く、装飾の基本モティーフは正方形だけなのにこれでもかといわんばかりに複雑に展開されています。またその装飾は立体的に自然に部屋の空間に入り込んでいるので、インテリア全体がひとつの彫刻のよう。視線は動かされるし身体的にもバリバリきます。その神経の届きようのままひとつの建物として出来上がっているということに驚くし、ここまでやって建築なのだと認識させられたものでした。

ものづくりをされている方は生きているうちに一度は見に行かれることをおすすめします。
入館料500円で一般公開しています。
ちなみにこの建物の存在を知ったのはこの本をみたのがきっかけでした。

フランク・ロイド・ライト　旧山邑邸　ヨドコウ迎賓館−1924　芦屋　（World Architecture）

いい本ですよ。