絵画CAMP えをかくこと #5 <絵を持つこと>のレポート

今年春からCAMP企画、blanclassを会場に今井俊介、大槻英世、荻野僚介、末永史尚、五月女哲平、立花博司をレギュラーメンバーとして連続して開催している「えをかくこと」。その5回目<絵を持つこと>を開催しました。

CAMP: えをかくこと #5

絵を描く人と絵を描かない人と「えをかくこと」について話し合います。今回は、出演者や参加者がコレクションしている作品があれば、それを持って来てもらって、作品をテーブルなどに置いて、裏側や、皆さんの好意によってではありますが、実際触れるとかしながら、作品やコレクションするということについて話し合いたいと思っています。

出演:大槻英世(アーティスト)、末永史尚(アーティスト)、今井俊介(アーティスト)、成相肇(東京ステーションギャラリー学芸員)、木村俊幸(画家、VFX studio LOOPHOLE 主宰)、大久保あり(アーティスト)、久保ガエタン(アーティスト)
企画:立花博司(アーティスト)

話が楽しくて撮影し忘れてましたが以下それぞれが持参した主な作品を。

木村さんは怪しげなルオーのエッチングらしきもの。状態が悪いので額から出して見つつエッチングではある、複製か元の版から刷り増したか、みたいな結論に。

成相さんは岡崎乾二郎のサムホールのペインティングと佐藤克久さんの立体ペインティング。勤務先のデスク周りにいつもかざっている作品とのこと。

今井さんは佐藤克久さんのペインティングと八重樫ゆいさんの学生時代の作品。八重樫さんのはマスキングを使用したハードエッジな作品。

立花さんはアシスタント経験から、刷りを担当したエッチングのAPを。ロバート・マンゴールドとThomas Nozkowski。
Pace Gallery - Thomas Nozkowski
マンゴールドの超大金持ちエピソードなどむちゃくちゃ面白かったです。

末永は冨井大裕さんのミラーマン、ブルーノのムナーリの小さなリトグラフ、天本健一くんのペインティング。冨井さんの作品の裏側へのこだわりをお見せしたかったのと、ムナーリは自分のコアだからなのと、天本くんのは持っていきやすくとてもいいから。

大槻さんは森田浩彰さんのマスキングテープを使った作品。古くなったマスキングテープを求めた結果作品のモチーフをゲットしてしまったお話など。

久保さんからは宇川直宏さんの「偽サイン」作品。マイクケリーとレディーガガのサインを宇川さんがそっくりに描いた作品。

大久保さんは「いただきもの」とのこと。佐藤万絵子さんの学生時代の、ドローイング、森田浩彰ドローイング、有馬かおるさん似顔絵などなど。

ブランクラス所蔵作品も出していただきました。岡崎乾二郎、中村一美、額田宣彦、小林晴夫、南川史門など元Bゼミなのでゆかりの作家の貴重な作品がたくさんあります。

作品がそれぞれの手元に至るエピソードもそれぞれで、なおかつ持つ意味も様々あってそれをあらためて直接聞けたいい企画でした。あと作品の裏側や梱包など物質的側面を知ると見え方がより深くなります。
別のイベントと日程が重なりレギュラーメンバーすらそっちに行ってしまい聴講が少なかったのが残念。これだけの作品を間近に見れる機会そうそうないのに、ねえ!


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立花さんの持ってきた版画がすごい。ロバート・マンゴールド。
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大槻くんの持ってきた、森田浩彰作品
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末永持参、冨井大裕、ブルーノ・ムナーリ、天本健一。
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ブランクラスにあった珍しい岡崎作品。
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マンゴールドのエッチング細部。眼福。
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