皮膚と地図―4名のアーティストによる身体と知覚への試み

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会場:愛知芸術文化センター 12階アートスペース
会期:2010年8月21日(土)-9月12日(日) ※月休 10:00-18:00(土日は17:00まで)
出品:池崎拓也、窪田美樹、清水悟、林加奈
企画者:水田紗弥子

あいちトリエンナーレ2010現代美術展企画コンペの入選企画展として開催されるグループ展です。
Twitter経由でお知り合いの水田さん企画、知人池崎くんも出品です。

意図や概念を超えて、身体や皮膚の感覚に迫ってくる作品を紹介することで作品を論理的な知覚と皮膚感覚とをいっぺんに捉えてもらえるような場として本展を企画しました。素材や表現方法の異なる4名のアーティストの作品を通じて、全体を直感的に捉える思考や捉えどころのない感覚に辿り着こうとする迷いを共有してもらいたいと考えています。

私たちは普段、何かを感じるとき表層の細かい変化を、視覚だけでない感覚を伴って感じています。例えば道を歩いていて、交差点に差し掛かったとき、視覚だけでなく風が抜けていく空気を肌で感じることも一緒になって私たちはそこが交差点だとわかります。

本展では、現実を捉える客観性と身体的な感覚のバランスを保つ試みを通じて、そこにある矛盾や葛藤に向き合いながら制作を続けている4名のアーティストの作品を紹介します。磨く、削るなどのシンプルな行程の繰り返しによって制作される窪田美樹の彫刻作品は、表層と内側、虚と実が何度も置き換えられます。池崎拓也は身近にある安価な素材を用いて、瞼の裏に表れる光の明滅や布の皺や裏表など、把握しにくい感覚や認識をテーマにインスタレーション作品を展開しています。
建物の壁の模様や、新聞紙や図鑑などからモチーフを集め、なぞる、こするなどの行為によってフロッタージュのような作品を制作する清水悟の平面作品は、一見意味のない記号の組み合わせが一つの世界を構築していきます。林加奈子の作品は、建物の隙間や路上の亀裂に身体や果物、花などを埋め、街の表面に働きかけることで独特の知覚を浮かび上がらせます。
皮膚と地図 : 皮膚と地図 コンセプト

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