今日の彫刻 - 冨井大裕展 —トルソ、或いはチャーハン—

栃木県立美術館で本日から開催の『今日の彫刻 - 冨井大裕展 —トルソ、或いはチャーハン—』を見ました。冨井さんは1973年生まれのアーティスト。私とも20年くらい一緒に展覧会をしたり、作品の話をしたり…という関係が続く、勝手に戦友のように感じている方でもあります。
冨井さんは現在新潟市美術館でも個展『みるための時間』を開催中です。新潟市美術館の個展は2005年から今までの作品を展示する振り返り展でしたが、栃木県立美術館ではSNSに日々投稿している日常の中の彫刻的な瞬間を撮影した写真シリーズ《今日の彫刻》と、未発表のものを含む近作と新作によって構成された新作を見せる展示になっています。
プリントされた《今日の彫刻》の写真を水平に並べることで展示室に高低がある美術館の特性を強調した展示構成が見事でした。また、オンラインで見る《今日の彫刻》が被写体のみを指すように見えることに対して、プリントして壁に貼ると写真も彫刻のように見えてくることも新鮮でした。
近作の立体的な作品群にボルトとナットによる接合を用いた作品が多いことと、その接合のあり方に偏執的な個性が感じとれるところもユニークで魅力的です。
今日は展覧会初日で開会式とアーティスト・トークも開催されました。トークの様子は収録されており、後日ウェブサイトで公開されるようです。
まだ展覧会が始まったばかりなので、写真掲載は控えめにしますね。


会場:栃木県立美術館 企画展示室
開館時間: 午前9時30分から午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:月曜日(7月17日は開館)、7月18日[火]
観覧料:一般 1,000(900)円、大高生 600(500)円、中学生以下無料
*( )内は20名以上の団体料金
主催:栃木県立美術館
協力:Yumiko Chiba Associates
後援:朝日新聞社宇都宮総局、宇都宮コミュニティFMミヤラジ、エフエム栃木産経新聞社宇都宮支局、下野新聞社東京新聞宇都宮支局、とちぎテレビ、栃木放送、日本経済新聞社宇都宮支局、毎日新聞社、宇都宮支局、読売新聞宇都宮支局