ドイツ写真の現在展、竹内翔個展

 

国立近代美術館にて「ドイツ写真の現在」展観る。


http://www.momat.go.jp/Honkan/German_Contemporary_Photography/index.html


1997年にも川崎市民ミュージアムでベッヒャー・シューレを集めた展覧会、ドイツ現代写真展「遠・近」があり、当時「ドイツ写真ブーム」の様相を呈してた記憶があるが、そのときの出品作家のなかで今回も出品している作家はベッヒャーとグルツキーのみで、この間の時間の流れを感じさせる。とくにヴォルフガング・ティルマンス、トーマス・デマンド、リカルダ・ロッガンらの作品はベッヒャーの写真の流れを感じさせつつも一歩はみでた親しみやすさを持っており、会場でも写真に詳しく無さげなお客さんの反応が大きい。そのあたりも一見無表情な作品の多かった前回の展覧会とのギャップか。
ただ、作品は一概に大きく、またデマンドとティルマンスを除いてオーソドックスな額装がされており、背後に「美術館にある大絵画」の視覚の歴史を感じさせる点はシュトルートらとの距離を感じない。




その足で西荻窪の造形大の後輩アーティストによるオルタナティブ・スペース、studioZOUでの、
同後輩竹内翔くんの個展オープニングへ。…向かう途中に寄り道。中野ブロードウェイ西荻窪古書店街。


昨年度造形大の研究生だった竹内くんは絵描き。落書きのようなイラストレーションのようなタッチで、不思議なマインド世界を描写している。
今回はおもに、というかほとんどドローイングの展示。タブローが見たかった…。


会場にあつまってる卒業生らのなかにいるとなんだか落ち着くなあ、なんて思っていたら僕が教務補佐時代の夜中居残り制作組がほとんど集まっていたことに気付いた。夜中にぐだぐだ、よく絵について話していたっけ。あのころも楽しかったよなあ。
と感慨に耽ってみたり。