造形日+ディーター・ラムス展@府中市美

午前中は造形大追加出校で3年講評会。
午後より府中市美で開催中のディーター・ラムス展。関係者より「カタログ売り切れの恐れあり」と聞いていたので早い時期に行ってみました。拙ブログを見にきて下さる美術系の方だと御存知ないかもしれないのでざっと説明すると、ラムスは1950年代よりドイツのメーカー「ブラウン」の中心的なデザイナーです。と書いても日本で「ブラウン」と言ってもシェーバーのイメージが強いので加えて説明すると、ブラウンはそもそもは音響機器から出発し、のちに生活に関わるすべてのものを作るようになったメーカーです。そのラムス/ブラウンの付け足すことよりもモノの機能の本質にむかって要素を削っていくことで明快さに至るアプローチは今で言えばアップルのデザイン、深澤直人さん、ジャスパー・モリソン、名前は忘れられそうだけど西堀晋さん等々に継承されています。
デザインの展覧会としては近年稀に見る充実した展覧会でした。展示物の量、ブラウンのデザインの斬新さを理解できるように文脈をきちんとみせる構成、小さい展示物を単調にならないように見せている展示、充実のカタログ、申し分ないです。これを見逃したらブラウンをまとめてみる次の機会はないと思うのでデザインに少しでも関心のある人は行くべき展覧会だと思います。
帰宅後制作。