7月4日(土)より大阪のGALLERY ZEROにて個展「アンシャープ」を開催いたします。2014年に愛知県美術館のAPMOA Projectで開催した個展「ミュージアムピース」出品作から選んだ作品と、新作+未発表作で構成した展覧会の予定です。
ぜひご来場くださいますよう、お願いいたします。
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末永史尚 「アンシャープ」
Suenaga Fuminao 「Unsharp」
会期:2015年7月4日 (土) ー 25日 (土) 12:00 - 18:00 ※水木休み
オープニングパーティ:7月4日(土) 16:00〜
会場:GALLERY ZERO
http://gallery-zero.jimdo.com
550-0003 大阪市西区京町堀1-17-8 京ビル4F
地下鉄四ツ橋線 肥後橋駅7番出口より南西へ徒歩10分
愛知県美術館のAPMOA Projectで開催した個展「ミュージアムピース」は美術館に備わっているもの~例えばコレクションの絵画を飾る額縁、スポットライト、キャプション~をモチーフとした作品によって構成された展覧会でした。
あのとき意識していたのは、観る人と作品との関わり方が展示室の中で完結したものではなく、前後の展示室の展示、あるいは過去に同展示室で行われた展示との関わりによって影響を受けること、それを利用した作品の質もあり得るのではないか、ということでした。近代以降、美術作品は前後の経験から切り離された真空状態で成立しているかのように扱われすぎていたのではないか。
それと同時に、あまりにも場に依存した作品は時間的、空間的広がりを欠くものです。場を基点としつつも創りだしたものはどの場においても効果があるものであってほしい。そのための操作や判断の要は、ものを構成しているトピックは鮮明にしつつ、姿からは個別の要素を不鮮明(アンシャープ)にすることです。
本展によって「ミュージアムピース」の作品との新しい出会い方を用意しつつギャラリーでの鑑賞体験に何かを付け足す機会となればと考えています。