「上野リチ:ウィーンからきたデザイン・ファンタジー」

今回は感想と言えるほどの内容ではないですが…。

三菱一号館美術館の「上野リチ:ウィーンからきたデザイン・ファンタジー」展を観ました。

ウィーンと京都で活動したデザイナー、上野リチ・リックスの回顧展。ウィーン工房所属デザイナーとしての活動と京都市染織試験場での仕事を中心に展示されていました。一部、群馬県工芸所での仕事が紹介されていた中に先日訪れた高崎の旧井上房一郎邸の主、井上房一郎の名前があったのがなんだかタイミングが良すぎな気がしました。あの建物にもおそらく訪れていたのでしょうね。

彼女がデザインしたテキスタイルや壁紙と、その原画も多く展示されていたのですが、晩年になるほど原画の筆致が自由で伸びやかに感じたりもしました。あと、マッチ箱の中身が描かれた七宝製のマッチ箱カバーがとにかく味わい深くて。

柳原良平京都市立芸術大学での彼女の講義に影響を受けた、というエピソードがネット上では見つかるのですが、詳細までわからず。ちゃんと調べてみたい気がします。

上野リチ:ウィーンからきたデザイン・ファンタジー|三菱一号館美術館(東京・丸の内)